東大寺万灯供養会 

奈良に引っ越してきて3日目が奈良灯花会の最後の日だった。日中は荷物の整理や買い物でバタバタしていたが、昨日買った電動自転車が大活躍してくれた。大活躍しすぎていい気になって遠出をしたら、軽い熱中症気味に。自宅でお昼寝して気づくと夕方5時になっていた。少しずつ日も陰って涼しい風も吹き始めているようだ。さーて、7時までもうひと働き!

昨日と今日は盆の入りで、一旦5時で閉まった大仏殿が、再び夜7時から9時まで拝観可能になる。大仏殿の窓が開いて、大仏殿の外からも大仏様のお顔が拝めるという年に二回だけの特別な日だ(盆の入りと正月のみ)。7時半前に自宅を自転車で出て、転害門を通ってちょっと暗い道を大仏殿の裏まで。長池の前の職員駐車場のところに自転車を止めさせてもらって歩いて向かう。すでに南大門から入ってくる人たちの長い列ができていたので、列の最後尾に回って並んだ。凄く時間がかかるのではと思ったのだが、意外にもスムーズに列は進み、15分くらいで大仏殿に入れた。

海外からの旅行者もとても多く、灯りに彩られた鏡池や大仏殿の写真をたくさん撮っていた。インスタ映えする景色が360度、という感じ。

奈良の魅力のひとつは高い建物が無いこと。昔から変わらないSkylineが美しく、私たちを簡単にタイムスリップさせてくれるところ。美しいお寺の後ろにコンクリートのビルがあって興ざめ、ということが少ない。特に古い屋根の上に月が出ているような時に周りにそれを邪魔するものが何もないのが素晴らしいなあ、といつも思う。これを護ってこられた奈良の人たちもすごいと思う。常に変わる素晴らしさもあれば、絶対変えない素晴らしさもある、と奈良にいると感じる。

今日は転居の記念もあり、この万灯供養会の特別な日に瓦を寄進した。立派な黒い瓦に願い事と名前を書き、納めてきたが、願い事まで書くとは知らなかったので、急に聞かれてどうしよう!と。でもすぐに「家族の健康と世界の平和」が自然に出てきた。本当にこの二つさえあれば良いかな、と書いた後からしみじみ思った。

この記事を書いた人

Chrononaut M

慶應義塾大学文学部史学科卒、コロンビア大学ティーチャーズカレッジ英語教授法(TESOL) 修士。Q-Leap株式会社 取締役
2024年に東京から奈良に転居。

外資2社に計10年ほど勤務。その間Chicago、NY、Geneveに計4年駐在。結婚と子育てで一旦仕事を離れ、10年間の専業主婦時代を過ごす。3人の子育て中に再度社会に戻るために本格的に英語をやり直し、2011年にコロンビア大学ティーチャーズカレッジでTESOLを取得、

2014年にビジネス英語研修会社 Q-Leap を愛場吉子と共同設立。企業のエクゼクティブ担当として数多くのプライベートレッスンを現在も手がけている。Q-Leapは今年設立10年を迎えた。「明日の日本代表に真の英語力を!」がスローガン。

コロナ禍にほぼ全てのレッスンがリモートで可能になり、残りの人生は好きなところに住んで好きな仕事をすることに。2024年夏に奈良に転居し、自分の記録として、また多くの人に奈良の魅力を知ってもらいたくChrononaut Naraを立ち上げる。

現在は奈良と東京の2拠点で活動中。奈良8割、東京2割。
推しは、藤原不比等と聖武天皇と早良親王。。。書いているときりがない。