素敵な指南役 「古寺めぐりの仏教常識」佐伯快勝

先日浄瑠璃寺の本堂出口近くで出会った本。
何気なく手に取って、パラパラと目次をめくって購入をきめたのだが、自宅に帰って翌日読み始めたら止まらない。

浄瑠璃寺の元ご住職、佐伯快勝さんの優しく語り掛けてくれる口調が心地よい本だ。難しいことをとても分かりやすく説明してくださる深い知識と丁寧なお人柄が文面から伝わってくる。プロフィールを拝見すると、昭和七年のお生まれで、ご存命なら私の父より2歳上。そんなことに親近感を感じながら読み進めている。

これから古寺巡りをしたい方、古寺は大好きだけれどなんとなく訪れていて詳しいことは良くわからない、という方にとって素晴らしすぎる入門書だと思う。仏像と伽藍配置は歴史の中で総合的に理解すること、法隆寺を原型としてその他をある程度そのバリエーションとして考えていくと、なぜそこにあるのか、がとても分かりやすくなること、など体系的に教えてくださる。

イラストも多めでお薦め。

この記事を書いた人

Chrononaut M

慶應義塾大学文学部史学科卒、コロンビア大学ティーチャーズカレッジ英語教授法(TESOL) 修士。Q-Leap株式会社 取締役
2024年に東京から奈良に転居。

外資2社に計10年ほど勤務。その間Chicago、NY、Geneveに計4年駐在。結婚と子育てで一旦仕事を離れ、10年間の専業主婦時代を過ごす。3人の子育て中に再度社会に戻るために本格的に英語をやり直し、2011年にコロンビア大学ティーチャーズカレッジでTESOLを取得、

2014年にビジネス英語研修会社 Q-Leap を愛場吉子と共同設立。企業のエクゼクティブ担当として数多くのプライベートレッスンを現在も手がけている。Q-Leapは今年設立10年を迎えた。「明日の日本代表に真の英語力を!」がスローガン。

コロナ禍にほぼ全てのレッスンがリモートで可能になり、残りの人生は好きなところに住んで好きな仕事をすることに。2024年夏に奈良に転居し、自分の記録として、また多くの人に奈良の魅力を知ってもらいたくChrononaut Naraを立ち上げる。

現在は奈良と東京の2拠点で活動中。奈良8割、東京2割。
推しは、藤原不比等と聖武天皇と早良親王。。。書いているときりがない。