炉の準備 11月は炉開き

気づけば前回の日記から一か月も経っていた。この一か月間、東京と奈良の往復が3回もあり、ちょっと忙しかったので書きたいことはいろいろあるのだが後回しになっていた。東京の半蔵門ミュージアムでの飛鳥園の展示や、読んだ本や、奈文研のイベントとかいろいろ。

そして明日から正倉院展!という夜になぜか思いついて炉の準備をすることにしてしまったから大変。。。これで寝る時間が3時間は遅くなった気がする。

奈良の自宅には「お茶の点てられる四畳半」を作ったので、転居する前から冬になったら炉に火を入れてお湯を沸かし、ゆっくり自分でお茶を点てて頂くのを楽しみにしていたのだが、当然いきなりそんな状態にはならない訳で、まずは炉を開け、灰を入れ、五徳を入れてさらに灰を入れて。。。という仕事が先だ。灰もただ入れれば良いというわけではなく、五徳と釜の高さを考えて灰を整えないといけないので段階を踏んでの微調整がかなりある。釜と五徳を調整の度に上げたり下げたりしたので明日は筋肉痛必至である。

これから自分の灰を育てていこうというのんびり計画なので、取りあえず炉に入れた灰はまだふかふかしていて扱いにくい。来年の夏は頑張ろう(分かる人はわかる。。。)

十一月はお茶のお正月、炉開きだ。10月中に準備できてよかった。あとは京都のかみ添さんにお願いしている襖が戻ってくればとりあえず部屋の体裁は整うのだが、いつ届くのだろうか。こうやって準備をしていると、「あ、あれが足りない」「これもないわ」と気づく。私のお茶の先生が「お茶の道具って本当に細かいものまで入れるとたくさんあるのよね」と仰っていたが、自分でやってみると必要最低限でもかなりの道具が必要なのがわかって常日頃のお稽古場に感謝ばかりである。

そのうち優雅にお友達にお茶を点てて差し上げられるようになれることを願って。。。

正倉院展は来週行く予定なので、明日は元気に柳生方面、円成寺へ。

この記事を書いた人

Chrononaut M

慶應義塾大学文学部史学科卒、コロンビア大学ティーチャーズカレッジ英語教授法(TESOL) 修士。Q-Leap株式会社 取締役
2024年に東京から奈良に転居。

外資2社に計10年ほど勤務。その間Chicago、NY、Geneveに計4年駐在。結婚と子育てで一旦仕事を離れ、10年間の専業主婦時代を過ごす。3人の子育て中に再度社会に戻るために本格的に英語をやり直し、2011年にコロンビア大学ティーチャーズカレッジでTESOLを取得、

2014年にビジネス英語研修会社 Q-Leap を愛場吉子と共同設立。企業のエクゼクティブ担当として数多くのプライベートレッスンを現在も手がけている。Q-Leapは今年設立10年を迎えた。「明日の日本代表に真の英語力を!」がスローガン。

コロナ禍にほぼ全てのレッスンがリモートで可能になり、残りの人生は好きなところに住んで好きな仕事をすることに。2024年夏に奈良に転居し、自分の記録として、また多くの人に奈良の魅力を知ってもらいたくChrononaut Naraを立ち上げる。

現在は奈良と東京の2拠点で活動中。奈良8割、東京2割。
推しは、藤原不比等と聖武天皇と早良親王。。。書いているときりがない。